【完全マニュアル】受験ホテルの選び方・予約のタイミング、過ごし方まで
受験でホテルを利用する時、ホテル選びのポイントがいくつかあります。とりあえず泊まれればいいと考える人もいるかもしれませんが、ホテル選びがリラックスして試験に挑めるかを左右することもあります。
ここではホテルの選び方と予約する時期だけではなく、ホテルでの過ごし方や持ち物もご紹介します。
目次
受験ホテル選び方のポイント7つ
試験当日に落ち着いて行動するために、ホテル選びは重要です。そんな受験ホテル選びにはいくつかのポイントがあります。特に複数の大学を受験する場合には、試験日程とスケジュールをまとめてから、下のポイントを確認して優先順位をつけていくことをおすすめします。
POINT1 立地(受験の大学から近い・路線図確認)
受験ホテル選びで一番重要なポイントが立地です。立地はできるだけ受験大学から近いところを選ぶようにしましょう。
特に地方から上京する場合、慣れない環境で、電車の乗り換えはもちろん満員電車に乗るだけでもぐったりしてしまいます。大学まで歩いて行けるのが一番ですが、そうでなければ電車1本で30分以内ぐらいで行けるところにしましょう(複数の大学を受験する場合も、乗り換えが1回程度で済む立地のホテルがおすすめです)。
電車の遅延など、いざとなったらタクシーで行ける範囲のところを選ぶようにすると安心です。バスで向かう場合は利用者が多かったり、渋滞に引っ掛かったりすると遅れることもあるので、少し早めにホテルを出るなど注意が必要です。
ホテルを選ぶ際には、Google Mapsなどで、ホテルから大学までのアクセスとかかる時間を確認しておくといいでしょう。
Google Mapsにホテルと大学を入力すると、下のようにホテルから大学までの時間と乗り換え案内、歩く経路が表示されます。
POINT2 価格
ビジネスホテルから高級ホテルまでホテルの価格はピンきりです。しかし、複数の大学を受験する場合は滞在が長引き、どうしても滞在費がかかってしまいます。だからといって、安さだけを優先させて不便なホテルに泊まるのは避けたいものです。
安いホテル(旅館)では、門限があったりトイレやお風呂が共同で入浴時間が決められていたりするところもあります。窮屈なルールにとらわれず、自分のスケジュールで自由に過ごしたい人は、価格だけではなく、その他の条件も合わせて判断するようにしてください。
それでも条件と価格の折り合いがつかない場合は、どうしても譲れない条件や優先順位を決めて、検討してみてはいかがでしょうか。
【 都内のホテルの価格の参考例 】
エリア | 1泊の価格参考例(素泊まり・食事なし) |
早稲田・池袋エリア | 5,000円~ |
新宿エリア | 6,000円~ |
飯田橋・後楽園エリア | 6,500円~ |
秋葉原・御茶ノ水エリア | 7,000円~ |
品川エリア | 6,500円~ |
東京・新橋エリア | 7,000円~ |
吉祥寺・調布エリア | 5,500円~ |
世田谷・中野・杉並エリア | 6,000円~ |
※これはホテルの料金サイトを用いて、宿泊日を2月中旬(受験日)にを設定し、10月中旬時点で予約ができる部屋を調べたものです。落ち着いて滞在できる受験用のホテルということで、カプセルホテルやドミトリーは対象外にしています。
中には早めの予約や連泊で割引があるホテルやプランもあります。東京駅の近くには大学自体はそれほど多くはないのですが、東京駅周辺には関西圏など地方大学のキャンパスがいくつかあり、受験会場として選択できることが多いです。首都圏の大学との併願を考えている際には移動の手間が省けとても便利です。
POINT3 デスクの有無
滞在中、受験勉強をするためのデスクは必須です(前日泊だけの場合もあったほうが無難です)。ホテルのホームページなどで部屋の様子をチェックできることも多いですが、詳細を確認できない場合もあるため、事前にデスクの有無や大きさを問合わせてみるといいでしょう。
受験生であることを告げると、デスクを入れてくれるなどの対応をしてくれる場合もあります。またホテルの部屋は暗い場合もあるので、電気スタンドの有無についても聞いておくといいでしょう。
POINT4 Wi-Fiの有無
スマホの通信量には制限があり、設定プランによっては通信残量が少なくなってしまうことも考えられますので、部屋でWi-Fiを利用できたほうがいいでしょう。インターネット利用可と書いてあっても、Wi-Fiではなく固定回線の場合もあるので、Wi-Fiかどうかを確認してください。
POINT5 食事の有無
コンビニで調達したり外食したりして、食事を簡単に済ませることもできますが、コンビニ弁当では味気ない、一人でお店に入ってご飯を食べるのが苦手、という人は食事付きのプランを選ぶといいでしょう。
朝食だけ、夕食だけなどプランはいくつかあります。また事前に申し込みをすると、別料金ですが昼食用のお弁当を準備してくれるホテルもあります。中には合格弁当と称してカツサンドを準備してくれるところもありますので、チェックしておくとよいでしょう。
POINT6 受験生プラン
1月~3月はホテルも受験生向けに力を入れ、様々な受験生プラン(受験生応援プラン)を用意しています。
例えば親と一緒の滞在の場合は、宿泊代が割引になったり、自習室としてホテルの一室を解放したりしているホテルもあります。親がいる部屋ではなかなか勉強がはかどらないという場合、自習室があるホテルだと便利です。
また受験生プランでは、乾燥しやすい部屋で風邪を引かないように加湿器を入れたり、荷物預かりなどのサービスをしてくれるホテルも多いです。
POINT7 近隣の施設など
アクセスの良さを重視する場合、駅に近いホテルを取ることになるかと思います。しかし駅の近くは飲食店などが夜遅くまで開いていて、騒がしいこともあります。
初めて訪れる地であれば、駅近くの騒音などの様子も確認しづらいと思いますが、ホテルの予約サイトの口コミを見ておくと、そういった情報も得られるかもしれません。気になるようでしたら、予約の際に受験生なので静かな部屋を希望している旨を伝えるようにしてください。
POINT8 ウィークリーマンションという選択肢
プランがあれば1日からの滞在が可能ではありますが、利便性や費用を考えて、7日以上滞在する場合はウィークリーマンションもおすすめです。家具や家電なども付いており、カバン1つで自宅のように過ごすことができます。
ウィークリーマンションを数多く取り扱っているWeekly&Monthlyのポータルサイトで、住所や地図、沿線から部屋を検索し、デスクやWi-Fiの有無などを見ながら選ぶことができます。地図からは近隣の様子も分かりますし、必要な料金もチェックできるので便利です。
日程が確定していない場合は、おおよその日程で相談もできるので、受験ホテルとしてウィークリーマンションを考えている方は、気になる物件の不動産管理会社に問合わせてみてください。下記はWeekly&Monthlyのポータルサイトです。
リンク先から希望の地域を選んでください。
リンク先から希望の都道府県、市町村などを入力して検索してください。
▼ウィークリーマンションとホテルの違いについて
予約のタイミング
ベネッセの調査によると、予約のタイミングが一番多いのは1月です。大学の一般入試は、国立大学では2月下旬から3月にかけて、私立大学では1月中旬から3月中旬に行われることがほとんどです。1月に行われるセンター試験の自己採点結果から志望校を決定し、その受験日に合わせてホテルを予約するケースが多いため、どうしても1月の予約が多くなります。
私立受験の日程発表の時期は大学によって異なりますが、一般的に夏前ぐらいから少しずつ大学の募集要項が出始め、11~12月にはほとんどの私立大学の募集要項が揃います。12月中旬ぐらいから出願になるため、複数の大学の募集要項を比較して受験のスケジュールを決めたり、出願後に急いでホテルを調べたりする人もいるので、11~12月のホテルの予約が、1月に次いで多い傾向にあります。
自己推薦やAO入試の場合は試験が9~11月ぐらいになり、12月には合否も分かります。自己推薦は10月前後、AO入試は夏ぐらいに出願が集中するので、比較的早い時期にホテルを予約する人もいます。
※データ引用:大学受験の宿泊 早めの準備が吉!-ベネッセ教育情報サイト
(https://benesse.jp/kyouiku/201311/20131121-1.html)
アンケート期間:2013/10/02~2013/10/08 回答者数:202名
アンケート対象:一般入試で宿泊を伴う大学受験をしたことのある、現在大学生・大学院生のお子さまをお持ちの保護者
※百分比(%)は小数点第2位を四捨五入して表示した。四捨五入の結果、各々の項目の数値の和が100%とならない場合がある
受験時期はホテルが混みあい予約が取れないこともあるので、早めの予約が必要です。志望校が決まっている場合は募集要項が出た段階がおすすめなのですが、遅くとも出願をしたらすぐに申し込むようにしましょう。
ウィークリーマンションの場合は3ヶ月~半年前から予約を受けはじめる不動産管理会社も多いので注意が必要です。入居まで3ヶ月以内であれば空室がある場合も多いので、不動産管理会社に直接問合わせるようにしてください。
持ち物・現地での過ごし方
できれば前日までに、下見を兼ねて受験校に行ってみるようにしてください。受験当日の朝の駅は通勤客や受験生で混みあうことも考えられます。乗る電車のホーム、乗り換え、駅までの道、大学までの道を事前に確認しておくと、当日の出発時間も組みやすく余裕を持って大学まで行くことができます。
天気予報もチェックし、雨予報の場合はちょっと早めにホテルを出たり、雨具を準備したりしておくようにしましょう。朝起きられるか心配な場合は、携帯電話や目覚まし時計のアラームのほか、ホテルのフロントにモーニングコールを頼んでもいいでしょう。
宿泊受験の持ち物リスト
当日受験会場に持っていったほうがいいものについてご紹介します。
【 重要 】
受験票 | できればコピーを取って、受験票原本とは別のところに入れて持っていくようにしましょう。 |
筆記用具 | 鉛筆、鉛筆削り、シャープペンシル、消しゴムなど、筆記用具は多めに準備します。 |
腕時計 | 受験会場に時計があることが多いですが、見にくい場合もありますし時計がない会場もあります。普段、携帯電話を時計代わりに使っている人は腕時計を準備してください。 |
携帯電話や スマートフォン | 電車が遅延した場合に別のルートを調べたり、大学に連絡を入れたりするのに役に立ちます。もちろん会場までの地図を見るのにも便利です。しっかり充電しておいてください。 |
現金 | 電車が遅延した場合はタクシーで移動する必要があるかもしれません。少し多めに準備しておきましょう。 |
参考書・ まとめノート | 試験が始まるまでの時間や休憩時間に、最後のチェックをするのに役に立つので、使い慣れたものを持っていってください。 |
受験案内 | 大切なことは受験票にも書いていますが、事前にしっかりスケジュールや配点などもチェックしておきましょう。 |
【 あると便利 】
使い捨て カイロ | 教室や校門前で並ぶ時など手先の冷えを解消できるので便利です。 |
マスク・ のど飴 | 試験会場にはたくさんの人がいて、風邪を引いている人も少なくないのでマスクを準備しておきましょう。またホテルや会場は暖房で乾燥していて喉の調子が悪くなる人もいるので、のど飴があると重宝します。 |
ICカード | 乗り換えがある場合には切符を買う負担がないので、あると便利です。 |
お弁当や お菓子 | スケジュールによってはお弁当が必要な場合もあります。また、休憩時間にお菓子を食べるとリラックスもできます。 |
飲み物 | 試験中の水分補給だけではなく、リラックスにもつながります。コンビニや自動販売機でも買えますが、温かいままで飲みたい人は水筒を持参するようにしましょう。 |
ハンカチ・ ティッシュ | お手洗いや飲料をこぼした時に役立ちます。ティッシュは少し多めに準備してください。 |
上履き | 会場によっては必要な場合もあります。履き慣れたものにしましょう。 |
雨具 | 雨に濡れると風邪を引いてしまうので、折り畳み傘などを持っていくようにしてください。 |
お守り | あると落ち着きます。 |
会場によって微妙な寒暖の差があります。暑い会場に備えて脱ぎ着がしやすい服を着たり、寒い会場に備えて予備のカーディガンや靴下、薄手のひざかけなどを持っていってもいいでしょう。そのほかリラックスして過ごせるように、着替えや眼鏡(コンタクトを使っている人など)、普段使い慣れた化粧水など、宿泊先でいつも通りに過ごすための必需品を持参しておくと安心です。
まとめ
受験は将来を左右します。それまでの頑張りを発揮できるように、当日を万全な状態で迎える準備をしっかりとしておきましょう。受験用のホテル選びもその1つ。交通の便がいい、リラックスできる宿泊先を選んで、落ち着いて受験に臨めるようにしてください。
- この記事を書いた人
- スタッフ
W&Mジャーナル編集部。日本全国のウィークリーマンション ・マンスリーマンションを紹介することに全力を注ぐ。テレワークやワーケーションといったビジネス利用から、通院、受験、住み替えの際の仮住まいなどで利用できるお部屋を日々ウォッチングしてご紹介。
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