同棲

同棲に必要な貯金額と貯金方法・物件の選び方、円満のコツ

初めて同棲を開始するカップルにとって、「同棲に必要な費用の相場っていくらぐらい?」「どんな物件に住むのがいいの?」など、分からないことは山積みです。

そんな方々に向け、本記事では同棲に必要な初期費用や月々の生活費の相場、費用を抑えた物件の選び方、同棲生活を円満にするためのコツを解説します。ぜひ本記事を参考にして、二人での楽しい生活をスタートさせてくださいね。

同棲するのに必要な費用とは?

初期費用はなるべく抑えたいところ。水道・光熱費をどう分担するかも最初に決めておきたいポイント。

同棲には、初期費用や月々の生活費など、ある程度のまとまった費用が必要になります。どの程度出費が生じるのかを事前に把握して、二人の分担について事前に話し合っておきましょう。

初期費用

一般賃貸の物件に住む場合、敷金、礼金、仲介手数料、前家賃、火災保険料共などの初期費用がかかります。

同棲・カップルの画像

下表は、東京都練馬区の二人暮らし向き1LDK物件を前提に、実家暮らしの二人が同棲した場合の初期費用を算出したものです。敷金、礼金、仲介手数料などは、大家さんや不動産管理会社によって金額が前後しますが、初期費用はトータルで家賃の5~7倍を想定しておくといいでしょう。

出典:東京都練馬区の1LDK(2019年12月時点)【CHINTAI)】

 内訳 費用目安
 敷金 108,500円(家賃1~2ヶ月分)
 礼金 108,500円(家賃1~2ヶ月分)
 家賃先払い 108,500円(初月又は初2ヶ月分)
 共益費・管理費用先払い  5,000円(初月又は初2ヶ月分)
 不動産屋への仲介手数料  108,500円(家賃1ヶ月+税)
 保険料(火災) 約10,000円(2年分)
 鍵の交換費用 約10,000円
 引っ越し費用 約100,000円 (2人とも関東圏内の場合) 
 家具  約30,000円
 家電  約100,000円
 日用品・雑貨 約20,000円
 合計 約709,000円

引っ越し費用については、引っ越しの時期や日時によっても金額が大きく前後します。引っ越しの時期に融通がきく場合は、閑散期と呼ばれる7・8月、11月に実施するのがおすすめです。可能であれば、平日のフリープラン(時間帯指定なし)を選ぶことで金額を抑えることができます。

また、家具・家電については、既にどちらかが一人暮らしで持っているものがある場合、それを継続して使用することで費用を抑えることができます。ただし、両者とも一人暮らしの場合は、一方の家具・家電を処分する可能性も出てきますので、処分費用なども考慮する必要があります。

月々の生活費

同棲を開始した後も継続してかかるのが、月々の生活費。家賃と共益費だけでなく、光熱費や食費、生活用品代、通信費などが必要になります。

家賃・共益費は固定支出ですが、食費や生活用品代等は、節約の工夫をすることで抑えることが可能です。また光熱費は、2016年からの電力自由化に伴って電力会社を自由に選 べるようになっただけでなく、会社によってポイントが付与されるところもあるので、長期的な目で見てメリットのある会社を選びましょう。

併せて通信費についても、現在様々な通信会社や契約プランがあるため、同棲を機に自分たちにあった契約先かどうか見直してみましょう。

 内訳 費用目安
 家賃 108,500円 
 共益費 5,000円
 光熱費(ガス・電気・水道代)  16,000円
 食費 50,000円
 生活用品代(雑貨・日用品) 20,000円
 通信費(スマホ・ネット) 20,000円
 合計 219,500円 

いくら貯金しておけば大丈夫?

では、上記の初期費用・生活費がかかることを念頭に、どの程度の貯金があれば同棲に臨めるのでしょうか?初期費用と当面2ヶ月間の生活費を確保する場合の必要金額は、およそ100万円です。

実際、同棲に必要な貯金額は二人合わせて一般的に100~200万円と言われているので、100万円の貯金というのは妥当な額でしょう。

ただし、これは引っ越し・同棲に必要な貯金額なので、いざという時の備えとして多めに蓄えておくに越したことはありません。また、同棲にかかる費用は二人の出費なので、費用分担・貯金額についてはあらかじめ相談しておきましょう。

同棲するならどんな物件がいいのか?

初めての同棲。夢は膨らみますが、どんなお部屋にするかはよく考えたいところ。

初期費用に大きく影響するだけでなく、月々の生活費でも固定支出としてかさむのが家賃。
二人暮らしの物件選びは、立地や広さ、間取りも大切ですが、なるべく費用を抑えられる物件を選びたいものです。

そんな方におすすめしたいのが以下の3タイプの物件です

敷金・礼金ゼロの一般賃貸

いわゆる「ゼロゼロ物件」という一般賃貸で、敷金なし礼金なしで借りることができる物件です。引っ越し費用や先払いの家賃、家具・家電代など、必要となる初期費用をなるべく抑えたい方におすすめの物件です。

ただし注意点として、ゼロゼロ物件と謳いながらも、入居時・退去時にクリーニング代を請求されてしまう場合があります。「敷金なし」としている物件でも、退去時にお金を全く払わなくて良いわけではないと考えておきましょう。
その他、ゼロゼロ物件では、敷金の役割である家賃滞納時の保証金がないため、滞納時の対応は厳しく設定されているようです。

ゼロゼロ物件は、初期費用を抑えたい方にはとても魅力的ですが、注意点もあるため、契約時にはよく確認することが必要です。

フリーレントの一般賃貸

「フリーレント物件」というものをご存知でしょうか?これは、本来支払うべき1ヶ月~数ケ月分の家賃が無料になる一般賃貸のことです。フリーレント物件は、初期費用のうち、前家賃分相当の費用を無料にすることができるので、こちらも初期費用を抑えることができる物件と言えます。

注意しなければならないのは、家賃が相場より高めに設定されている場合が多い点です。フリーレントを設定する大家さんの心理としては、「入居率を上げるために少しでも敷居を低くしたい」というものなので、家賃は元々割高になっているケースが多いのです。

また、フリーレントを利用した後で短期の解約を防ぐための「短期解約条項」がある場合もあります。これは、一定短期間内に解約をした場合、フリーレント期間における家賃を徴収する契約です。

注意点があるとはいえ、家賃にも無理がなく長期的に住めそうな場合は、フリーレント物件は選択肢に入れておきたい物件です。

マンスリーマンションという選択肢も

同棲に不安がある方は、期間を決めてマンスリーマンションでお試し同棲をしてみる手もあります。マンスリーマンションは、冷蔵庫やテレビ、洗濯機など、生活に必要な家具・家電が備え付けられた住居のことです。

敷金・礼金が一切かからないため、一般賃貸でかかる初期費用を大きく抑えることが可能です。また、退去の時期も自由に決められ、退去費も清掃費がかかる程度で、ホテルと一般賃貸の良い所取りとも言えるでしょう。

一般賃貸で同棲を始めた後につきまとうのが、生活習慣や価値観の違いに気付いて同棲解消になってしまうというリスク。いくら好きな相手でも、実際に一緒に住んでみなければ分からないこともあり、せっかく多額の初期費用を払って同棲を開始したにも関わらず、短期間で解消してしまう事例も少なくありません。投じた費用についてだけでなく、揃えた家具・家電をその後どうするかなどで揉めてしまうこともしばしば

このようなリスクを避けるためにも、まずは初期費用や準備が少なくて済むマンスリーマンションで、最初の同棲を開始してみるのがおすすめです。

おすすめの間取りは1DK・2DK・1LDK・2LDK

初めての同棲生活には、どんな間取りが丁度良いのでしょうか?

家賃を抑えたい場合は、同棲には少し狭いイメージがあるかもしれませんが、1DKも一つの選択肢です。1DKなら、2DKや1LDKに比べて家賃を抑えることができるので、好立地の物件を選択肢に入れることも可能です。その際は、部屋の有効面積や収納スペースなどを必ずチェックし、二人暮らしに支障がないか確認しましょう。

また、1DKでも部屋の仕切りが引き戸なら、開け放して大きく一間をとることも可能です。

寝室をしっかり確保しながらも広いリビングで二人の時間を確保したい場合は、1LDKをおすすめします。平日の夜や休日、広いリビングで一緒にテレビを観たり、インテリアにこだわったりするにも楽しい間取りです。

「自分の時間を確保したい」というニーズにピッタリなのが、2DKや2LDKのタイプ。家で過ごす時間や休日が違う二人の場合、相手との生活リズムの違いにストレスを感じないよう、自分の部屋を持てることが大切です。引っ越し時に各々の持ち物が多い場合にも、この間取りがおすすめです。

プライベートな時間も確保しながらも、ルームシェアをするように同棲生活を楽しむことができます。ただし、広さと共に家賃も高くなってきますので、二人の予算・収入と相談して決めましょう。

同棲生活を円満に過ごすためのコツ

同棲に向けて、住まいを決めたり同棲後の生活を想像したりするのは、とてもワクワクするものです。

一方で、事前に相談ができていなかったり、意見の共有ができていなかったりで、せっかくの同棲後に喧嘩続きになってしまってはとても悲しいですよね。そんな事態にならないよう、同棲生活を円満に過ごすためのコツをご紹介します。

初期費用や生活費の分担額は話し合って決める

同棲を決めたら、まず初期費用や生活費の分担額は話し合ってきちんと決めておきましょう。
トラブルとして多いのが、「この支出は相手が負担してくれると思っていたのに…」といった勝手な思い込みで、実際にはそうではなかったケースです。切り出しくいことではありますが、後で揉めてしまわないように「気になっていることなのだけれど、これはどうする?」とやんわりとでも相談をしてみましょう。

分担の方法としては、使った金額を全て折半するパターンや、家賃・光熱費などは相手が、生活費は自分が、などと項目別に分担するパターンが多いようです。

なるべく節約してお金の余裕を持つ

同棲は、結婚の一歩手前の段階とも言えます。結婚は同棲以上にお金がかかる場合が多いので、その準備段階として、同棲の時期になるべく節約して貯蓄を増やしたい時期です。

例えば二人とも社会人の場合、休日に食品・日用品をまとめ買いして支出を週単位で管理したり、日々の食事をお弁当や自宅で済ませて外食を減らしたり、まずは食費に気を遣うことが節約につながりやすいです。通信費も、月額通信料が少なめの契約にして、自宅のWi-Fiを積極的に利用することで請求額を抑えることが可能です。

節約に関しては二人のモチベーションが大切なので、その必要性をしっかり共有し協力して進めていきましょう。

自宅で楽しめるイベントを設ける

せっかく同棲したのなら、自宅で一緒に楽しめるイベントを作ることも同棲生活を満喫する秘訣です。
例えば、誕生日やクリスマスなどのイベント時には、外食するのではなく自宅でケーキやディナーを一緒にこだわって作ってみる。映画好きな二人なら、いつも映画館に出かけるのではなく、時にはDVDをレンタルして家で自家製のおつまみをお供に映画鑑賞会を開いてみる。大掃除なども休日に集中的に行ってみると、二人でなら案外楽しめたりもします。イベント事も自宅で行えば、外食したりドライブしたりするよりも安く済むため節約にもつながります。

せっかく同棲して同じ住まいで生活できるようになったのですから、「おうちデート」気分を様々な方法で楽しみましょう。

まとめ

同棲に必要な費用相場や物件の選び方、同棲生活の円満のコツについてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?

契約などの手続きだけでなく、初期費用や引っ越し代、生活費など、手間や費用はかかりますが、大切なパートナーとの同棲ですので、納得の物件を見つけて、楽しい新生活を迎えてくださいね。

この記事を書いた人
スタッフ

W&Mジャーナル編集部。日本全国のウィークリーマンション ・マンスリーマンションを紹介することに全力を注ぐ。テレワークやワーケーションといったビジネス利用から、通院、受験、住み替えの際の仮住まいなどで利用できるお部屋を日々ウォッチングしてご紹介。

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