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賃貸物件の退去費用の相場は?高額請求で確認すべきこと

公開日:  最終更新日:2020/05/01

賃貸物件を退去する際に、オーナーや不動産管理会社から請求された退去費用が、預けている敷金を上回り高額になって驚いた方もいらっしゃるのではないでしょうか?一般賃貸の退去費用に関しては、支払う必要がない費用を支払っているケースもあるので注意が必要です。

そこでこの記事では、退去費用の相場はいくらなのか?そもそも退去費用はどのような項目を支払うべきなのか?高額請求の際に確認すべき点とは?など、退去費用に関するお悩みをまとめました。一般賃貸の退去費用についてお悩みの方は、参考になさってみてください。

退去費用の相場

敷金とは別に高額の退去費用を請求され驚いた経験はないですか?

まずは、退去費用はどのくらいの金額がかかるのか?という相場について解説します。

下記のデータを見ると、敷金が返還された場合は約3.2万円(108,441円-76,558円)の退去費用を支払っています。また、敷金では足りず追加で支払った場合は、約16.5万円(108,441円+57,001円)の退去費用を支払っていることになります。

そもそも退去費用はどのような手順で見積もりするかというと、退去日の前に不動産管理会社から手配された専門業者もしくは不動産管理会社の担当者と部屋の立ち合いをして見積もりをします。

担当者と一緒に退去する部屋の傷や汚れなどを確認して、入居者がいくら負担すべきか?…つまり退去費用がいくらになるかを話し合うという流れです。敷金を預けていれば、退去費用は敷金から差し引かれて余剰分があれば返還されます。

しかし、預けている敷金よりも退去費用が高額になれば、不足分は別途請求されます。

   金額
 入居時に支払った
 敷金の平均金額
 108,441円
 返還された方の
 平均金額
 76,558円
 追加で支払った方の
 平均金額
 57,001円

退去費用が高額になりやすいケース

退去費用が高額になりやすいのは以下のケースです。

  • 結露を放置したことにより拡大したカビやシミ
  • ペットによる傷や臭い
  • 鍵の紛失、破損による取り換え

結露を放置したことにより、カビやシミが拡大されて、クロスやフローリングが劣化した時です。この場合、クロスやフローリングの張り替えが必要になれば、数万円から10万円以上の費用を請求されることもあります。

また、壁などが腐食した場合には、壁内部の軽鉄やボードの入れ替え工事が発生することもあり、請求される費用はもっと高額になるでしょう。そもそも、結露の発生は建物の構造上の問題であることが多いので、結露ができること自体は普通です。

しかし、結露ができているにも関わらず「結露をふき取る」などの手入れを怠ったことによる劣化は、「通常使用」の範囲を超えて、入居者が管理義務を怠ったと判断されるケースが多いのです。

ペットによる傷や臭いに関しても、退去費用が高額になるケースが多いです。ペットを飼育するのは入居者の自由なので、ペットを飼育していたことが原因で発生する原状回復費用は、入居者の負担と思って良いでしょう。

たとえば、ペットが柱・床・壁部分で爪とぎをすれば、それらの箇所には傷が無数につきます。その場合は、クロスや床の張り替え工事、もしくは補修工事などが必要となりますし、工事が広範囲になれば費用も高額になります。

また、ペット特有の臭いが室内から消えない場合は、脱臭・除菌サービスを利用することもあるので、退去費用が高額になりやすいというわけです。

鍵の紛失や破損による取り換えも高額になりやすいです。そもそも、鍵は入居者が管理するものであり、その鍵を紛失したり破損したりした場合には、入居者が費用を負担します。

その際、たとえば鍵がディンプルキー(ピッキング不可の鍵)だったり、非接触型の鍵だったりする場合には、鍵自体が高額になります。そのため、鍵の紛失時には1本数万円程度の費用がかかることもあるので、その点も認識しておきましょう。

入居者が支払わなくて良い費用について、気になる方も多いのでは?

そもそも、入居者が退去時に支払うべき費用は「原状回復費用」であり、経年劣化である以下のものは支払わなくてもよいとされます。

  • 電化製品の電気焼など壁の黒ずみ
  • 家具の設置による床のへこみや設置跡
  • フローリングの色落ち(日照などによるもの)
  • キッチンの油汚れ(通常使用の範囲)
  • 壁などの画びょうやピンなどの小さな穴

ちなみに「原状回復費用」については、国土交通省のガイドラインによって以下のように定義されています。

「賃借人の居住、使用により発生した建物価値の減少のうち、賃借人の故意・過失、善管注意義務違反、その他通常の使用を超えるような使用による損耗・毀損を復旧すること」

簡単にいうと、原状回復とは「入居した時の状態に戻すこと」ではないため、経年劣化に関しては入居者が費用負担する必要はありません。言い換えると、入居者の故意・過失によってできた傷や汚れに対して請求される費用のみ、入居者に支払い義務があるということです。

高額請求された時、確認すべきことは?

もし高額な退去費用を請求された時には、以下の点を確認してみましょう。

内訳の確認をする

まずは、請求されている金額の内訳を確認しましょう。たとえば床の補修であれば、どの部分の傷に対する補修なのか?フローリングを張り替えるのか?などです。ほかにも、クリーニング代を請求されているのであれば、どこを清掃する費用なのかを確認します。

請求書には、原状回復費用の総額と簡易な補修項目しか記載されていないこともあるため、きちんと明細をもらうことが重要です。

そして、その明細に記載してある項目を、上述した「入居者が支払わなくて良い費用」などに照らし合わせます。その上で、自分が支払う必要がないと判断すれば、その理由をきちんとオーナーや不動産管理会社に伝えましょう。

専門家にアドバイスをもらう

原状回復費用の明細を確認しても、その費用を自分が負担すべきなのか判断がつかないケースもあると思います。もしくは、オーナーや不動産管理会社が話し合ってくれなかったり、自分の意見を明確な理由もなく受け入れてくれなかったりする場合もあるでしょう。

そのような時は、以下の窓口に相談してみましょう。

  • 消費者ホットライン
  • 一般財団法人日本消費者協会
  • 公益財団法人日本賃貸住宅管理協会
  • 弁護士

消費者ホットラインは消費者庁が設けている窓口であり、相談員が対処方法をアドバイスしてくれます。

日本消費者協会は消費者をサポートしてくれる団体なので、こちらに相談してみても適切なアドバイスが得られるでしょう。

日本賃貸住宅管理協会は、賃貸住宅市場の健全化を目的としている協会です。専用の相談フォームがあるので、その相談フォームで細かい質問内容を記載すれば、折り返しの電話をもらえます。

もし、上記に問い合わせても解決しない場合は、弁護士に相談しましょう。

まとめ

このように、賃貸物件の退去に関して入居者が支払うべき費用は、基本的に「入居者の故意・過失によってできた傷や汚れに関する項目のみです。その点を理解し、具体的にどのような項目を支払う必要があるのかを確認しましょう。

もし高額な退去費用を請求されたら、まずは不動産管理会社に請求の内訳や理由を確認してみるといいでしょう。国土交通省のガイドライン「原状回復の定義」とも照らし合わせたうえで、異議があればオーナーや不動産管理会社と話し合うことが重要です。

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